速水御舟・炎舞

速水御舟・炎舞、1979年発行。

近代美術シリーズとして、1979年から1983年まで発行された切手の一種です。

この絵は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家、速水御舟(はやみ ぎょしゅう)の「炎舞(えんぶ)」という日本画です。


速水御舟(本名 蒔田栄一)1894年〜1935年
※炎舞は1925年に製作され、現在、東京都の山種美術館に収蔵されています。

暗い闇の中、炎と共に舞う蛾が描かれています。火柱の上昇気流によって蛾の舞を鼓舞する様を表現しています。


速水御舟琳派に代表される日本古来の作品を模写し学ぶ一方で、それまでにはない革新性を模索し続けた人です。


この炎舞も、炎そのものは日本画の形態を持っていますが、蛾と炎にまとわりついている熱気を、従来の日本画にはない表現方法で描いています。


空気を写実的に描くというのは当時の日本画にも西洋画にもありませんでした。


またこの絵は、日本画で使われる滲み止めが使われておらず、黒の顔料がキャンバスの絹に染み込み、深い闇として表現されています。
またわずかに朱が混ぜてあるなど、彩色にも工夫がしてあるそうです。