【宝塚】2014年・花組「ベルサイユのばら」感想 宝塚の伝統芸を見た

ベルサイユのばらーフェルゼンとマリー・アントワネット編」2014年・花組中日劇場をDVDで観ました。

"ベルサイユのばら"という有名な作品、どういうものか見てみたいと思い、過去作品を調べてみたところ、
明日海りおさん、望海風斗さん、芹香斗亜さんが、それぞれの組替え前後の短い期間、同じ花組生として3人が出演されてた作品があると知りました。

(ちなみに3人が花組生として同じ舞台に出てるのは、この2014年「ベルサイユのばら」の他に、2013年「愛と革命の詩(うた)/Mr.Swing!」、2014年「ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA∞夢眩」、2014年「エリザベート」の4作品です)

 


感想を率直に…
"古い"とか"昔ながらの"とかの言葉がピッタリの作品だなと思いました…
特に、セリフの間、と、曲に古さを感じました。
それぞれの登場人物の言っている言葉そのものは、心に響くものも結構あって、それぞれの人物像も素敵なはずなのに、それよりも、何だか古いものを見ているなぁ、という感じの方が強くて。

ベルサイユのばらの話が終わった後のフィナーレ部分でやっと、"いつもの感じの宝塚を見てる"って感じがしたんですが、それでもやっぱり曲そのものの古い感じはあって。

多分この作品は、宝塚の伝統芸というか、例えば日本舞踊とか、クラッシック音楽とか、歌舞伎とか、そういうものを観るような感じで、「今から宝塚の伝統芸を見るんだ!」と、かしこまった気分で見るもののような気がしました。

軽はずみに、いつものように、"何だか疲れたし、元気もらいたいから、ジェンヌさんのキラキラを浴びてパワーを貰いたい"なんて思って、フラフラと見始めてはいけないもののような気がしました(笑)
それ位、伝統芸色が強すぎて、この世界を理解するのは私にとってはハードルが高かったです…


登場人物で印象的だったところ。
今回はフェルゼンとマリー・アントワネット編なので、マリー・アントワネット(蘭乃はなさん)がやっぱり中心人物として目立ってたなと思いました。
アントワネットの夢のような、フェルゼンとの恋愛場面と対比して、最後、覚悟を決めて処刑台に登っていくイメージの場面は、物語を引き締めていて、良かったです。
男であれ、女であれ、覚悟を決めた人の美しさみたいなのってやっぱりあると思います。


元々のお目当ての明日海りおさん(フェルゼン)望海風斗さん(アンドレ)、芹香斗亜さん(オスカル)ついては、皆さん素敵でした。

ただ…舞台の上では本当に素敵な人物を演じられてるんですが、何というか、"まだ何か自分には足りないものがあるんじゃないか"みたいな必死さとか一生懸命さみたいなものが、それぞれの方に感じられたんですよね。

この作品から何年も後、明日海さんも望海さんもトップスターとしてご自分なりの男役を極められ、芹香さんもこの時から今でもずっと男役を追求されてるのだろうな、とか思うと、
この2014年の作品は、タカラジェンヌさん自身の青春を、垣間見たような気がする作品でもありました。